北海道胆振東部地震から早1ヶ月…私が住む地域は札幌から車で約1時間のところですが、スーパーで姿を消していた乳製品や納豆たちもスーパーで普通に購入できるようになりました。
まだまだ余震の不安やこれから冬に向けて不安がありますが、日常生活が戻ってきました。まだ震源地の地域をテレビで見ると心が痛みますが、前回の記事から少し時間もたち、今一度震災を振り返ってみました。
東京で経験した「東日本大震災」と北海道で経験した「北海道胆振東部地震」からまた少し感じたことを書かせていただきます。
あくまでも私の個人的な意見として見て頂ければ幸いです。
目次
全道が停電
これには驚きました。全道です。全部です。こんなことってあるの?!っていう事態です。
地震直後は、夜中の3時だったので停電でも問題はなく、「朝には復旧するだろう」と勝手に思い込んでいたので、寝れなくなった私はスマホで地震の情報を集めたり、知人と連絡を取り合っていたりしました。
信号全滅
しかし!朝になっても電気が付かない!これはえらいこっちゃ!スマホの充電ない!ラジオない!となった訳です…。
まだこの時は全道が停電はつゆ知らず。まず外に出てびっくりしたことは、信号がついていない…!!これはかなり恐怖です。譲り合いとはいってもかなり慎重に運転してなくてはならないこと。田舎なので、高齢者も運転しているのでこれまた怖い。
これが東京で起きていたらもっとえらいこっちゃですよね。交通機関はすべてマヒ。信号がつかないので、外に出るのも怖い。高層マンションに住んでいたらエレベーターはもちろん…動きませんよね。えらいこっちゃ。
お店も営業不可
全部が停電ってことはコンビニのレジも動きません。閉店しているお店もありました。開店しているお店では買占めしたかなりの量を手打ちで計算な訳ですからかなりの時間がかかるのは想像がつくと思います。どんだけ混乱状態になっているかお分かりいただけると思います。
スマホの充電確保
1人暮らしをしている方や私たち20~30代世代でラジオをきちんと用意している方はどのくらいいるでしょうか?みなさん、スマホがあれば大丈夫!と思いますよね。
そう、電気があれば…。
停電になると、Wi-Fiもつかず、充電もできません。ってことは容易にスマホから情報を得ることは難しくなります。コンビニで乾電池仕様の充電器はすべて完売。乾電池もすぐに完売でした。
ってことは、どこから充電するの?ってなりますね。幸いにも、我が家は車で充電できるケーブルを持っていたので、そこから充電することができました。ただ、Wi-Fiがないので制限がかかると困るので必要最低限のことしか使うのは避けました。
私が持っていた、数年前に購入していた手回し式のラジオ。充電できる!って書いてあったのですが、ガラケー用しかなかったため、活躍することはありませんでした…。このように、経験してみないとわからないことがたくさん出てくるわけです。
ここで、「乾電池で充電できる充電器」の購入決定です。
断水への不安
私が住む地域では、田舎なので高層マンションはありません。10階の建物すらないです。長いこと停電が続くと断水になる恐れがあるという情報が流れていたので、家の中にある水が入りそうなものにとにかく水を入れまくりました。停電もいつ解消するかわからないというラジオからの情報。
実際に、札幌に住んでいる親戚は、マンションがポンプ式だったため、水が出なくなり、1階まで水をもらいに行ったと聞きました。もちろん、エレベーターは動いていません。一人暮らしの高齢者や小さいお子さんがいるご家庭は本当に大変だったと思います。
断水でまず困るのは、「お手洗い」ですよね。女性は特に。私も今回の地震をきっかけに防災グッズの見直しをしました。「簡易トイレ」追加です。
私の住む地域では一部しか断水はしなかったのですが、もし停電&断水になった場合を想定すると…やはり、飲み水の確保と給水車からどんな入れ物に入れるかが問題になります。私は、ビニールバックのようなタイプを持っていて、なかなかいい仕事をしてくれました。今もここにはお水を入れるようにしています。
いっぺんに大量のお水を運ぶには、台車もあったら便利だし、使うときにはキャンプようなタンクがあったら便利だと思います。
停電ということは、もちろん!洗濯機も使えません。下着なら手洗いすればいいですが、小さいお子さんがいるご家庭や家族が多いところは洗濯問題もかなり深刻だと思います。お日様が出ていれば乾くけれど…これ冬だったら…ぞっとします。
冬への不安
見えない不安に不安がっていても仕方ないのですが、もう北海道では、冬支度なんですよね。なんなら我が家はもう毛布を出しています。
今回の地震で不幸中の幸いといっていいのかわかりませんが、真冬でなくて本当によかったです。冬だったら家にいることは無理で、きっと避難所に身を寄せていたと思います。(避難所が暖かいかは別として…。)
車にで暖房付けていても、ガソリンスタジオで制限がかかっている以上、ずっとエンジンをつけていてもそれはそれで不安です。
実家はオール電化ですが、停電になったらつけられるストーブはありませんでした。これは購入追加です。我が家も、備え付けの暖房が1台のみで電気でしか動かないので、「乾電池でつく灯油ストーブ」購入追加です。
食事について
停電でもプロパンガスだったので、火はつきました。ただ、断水が起きていたら、食事は洗い物を極力減らしたいので簡単料理になりすよね。ごはんだって炊飯器は使えない訳です。
今回の地震で、クックパッドの検索で「ごはんの炊き方」が上位にきたとネットニュースでみました。私も炊飯器が壊れたときに鍋で炊いていましたが、時間や火加減は忘れてしまっていたので、メモして防災グッズの中に入れておきたいと思います。
しばらくは、インスタントの食事でもいいけれど…だんだんと手作りのごはんが食べたくなるんです。そうです。日常の食事です。今回、日常の食事がどれだけありがたく、幸せなことかがよくわかりました。
そして驚いたのが、「パン食」の人がかなり多いこと!今回も物流がストップして、パンが入荷した途端にすぐ完売と聞きました!コンビニもスーパーもパンコーナーはがらーん。ないと思うと余計に食べたくなる人間の心。不思議ですよね~。これを機会に自分でパンを一度作ってみようかなと思っています。もちろん!簡単なレシピで。
いざというときの話
東日本大震災の東京は幸いにも停電にはならなかったので、電話は繋がりにくかったですが、使用できましたよね。電話がつながりにくかったので、当時は公衆電話を使用しました。今回は電話はもちろん使えません。携帯をもっていない家族とはどうやって連絡をとるのか?これも話しておく必要があると思います。
私は、薬を毎日飲んでいるので、薬がなくなったらどうしようという不安がありました。幸いにも、1ヶ月分のお薬を頂いているので、今回は大丈夫でしたが、お薬手帳は持ち歩くことを決めました。
私が東日本大震災からずっと持ち歩いているのは「笛と家族写真」です。大げさと思われるかもしれませんが、いざというときに使えればいいし、荷物にもならないので、必ずかばんの中に入れておいています。
あとは、家族や親戚の電話番号を書いたメモをお財布に入れておいています。スマホで全部管理していると、スマホが使えなくなったときに誰にも連絡できない訳です。ちょっとしたことですが、私はいざというときのために持ち歩いています。
東京と田舎の北海道での被災の違い
帰宅難民
私の周りで東日本大震災を経験した方はほとんどいません。北海道自体があまり、大きな地震に見舞われたことがないようです。今回の地震も、私の体感としてはそんなに揺れは感じなかったのですが、周りのみなさんは「こんなのはじめてだ!」と言っていました。
私の住む地域は、車通勤がほとんどです。なので、東日本大震災のときのように電車で帰ることができず、何時間も歩いて徒歩で帰るってことがないです。夫の職場も車で約10分なので、何かあればすぐに帰ってこれるのはとてもありがたいです。
食料不足
北海道はとてつもなく広いです。みなさんが思っている以上に広いです。何度もいいたいくらいです。
今回、地震から何日間か乳製品や納豆が姿を消しました。もちろん、地震直後は他の食べ物もすっからかんでしたが、農家さんに直接行けば野菜やお米、卵を購入することができるのです。しばらく、お肉を食べなくても生きていけることがわかりました。農家さんに感謝です。
これは大都会の東京ではなかなか難しいですよね。そのためにも何日間かの保存食の確保はした方がいいと思います。何年かに1度はめんどくさくても賞味期限の確認も大切です!
ご近所付き合い
今回、避難所に避難した方はほとんどいなかったようですが、電気が開通したところと停電が続いたところがありました。今回、私の地域の避難所は、充電場所として活用されていました。こういう情報はSNSや近くに住んでいる方から聞きました。近くに住んでいる方を知っている田舎だからこそできたことだと思います。
東京だと、マンションのお隣さんと会うことさえなかなかないですもんね。
星空がきれいすぎた
街が停電すると泣けるぐらい綺麗に星が見える。 pic.twitter.com/ZoKOcdcYst
— kota (@ConaGraphic) 2018年9月5日
この情報、結構周りの方々から教えて頂いたのですが、全道が停電なわけで。そりゃお月様と星がめちゃくちゃ綺麗なんです。あー本当はこんなにいつも輝いていたんだねってポエムを読みたくなるような景色でした。東京も不謹慎だけど、停電したらどんな夜空が見えるのでしょうか…。
冬だったら避難所へ
今回の地震が冬だったら家にいるのには限界があると思います。我が地域では、一番寒いときはマイナス20°ですよ!外なんかずっといれない!凍死してまいます。東京も寒いけど、どんなに寒くてもマイナス20°まではいかないですよね。
今回、ふと思ったことが、避難所に何があるのか?市町村によって異なると思いますが「何があるのか?ないのか?」
知ることも大事ですよね。よくテレビでみたのは、避難生活が長引けば、ダンボールで工夫してベッドを作ったり、仕切りを作ったり…。睡眠って本当に大切だと思います。だから耳栓とかマットレスの薄いものでもあったらいいのかもしれません。
私が役に立ったもの
アロマ
地震直後はへんなアドレナリンが出て、動けたのですが…睡眠は浅い。そしてSNSやテレビからの情報で精神的に疲れました。その際に、「アロマ」の精油に助けられました。精油もいろんな種類がありますが、私はなるべくいいものを使いたいので、信頼している先生に聞いて使用しました。妊娠中や小さなお子さん、持病がある方はしっかりと効能を知った上で使用してくださいね!でも本当に私は助けれられました。
マッサージ
緊張状態が続くと、しらずしらずに身体に力が入ってしまいます。こういうときこそ、家族がいればちょっとマッサージしてみたり、自分で足もみしてみたり。それだけでもちがうと思います。私は大丈夫!という方こそ、5分でも自分時間を作ってみてください。
足湯
しばらくの間、お風呂にずっとお水を貯めていたので、ゆっくりお風呂に入って疲れをとることができなかったので、洗面器にお湯をいれて足湯をしました。だんだんと寒い季節になってきたので、足先から冷えてくるので、私は足湯が好きです。
車でカラオケ
ストレス発散といえば…そう!カラオケ。でもカラオケに行くには…というときは車の中で大声で唄ったらすっきりしました!大声を出すっていいわぁーーー!!!!
まとめ
私があくまでも個人的に感じたことをそのまま書かせて頂きました。まだ被災地は大変なところもあります。私たちは日常に戻りましたが、またいつ地震がどこで起きてもおかしくありません。家族や自分自身を守る上でも、『備える』ことの大切さを感じました。
そして、SNSの情報に流されないこと。いろんなところで、「余震がきます。」とか「断水します。」という情報を耳にして、いちいち反応してしまった私。ちゃんとした機関から確実な情報を得ること。そうしないと本当に疲れてしまいます。心の疲れは目に見えません。だからこそ、自分で防げるところは防いで、疲れを癒す。癒し方はなんでもいいと思います。私はアロマだったり、友人に会って少し日常を忘れることでした。
趣味がある方は趣味の時間を作ってもいいと思うし、不謹慎だから…となると余計にストレスがかかって身体にダメ―ジがきてしまいます。北海道は自粛ムードで観光客の方がすっかりと減ってしまいました。雪が降る前の一番いい時期なんですけどね…!と私自身もなるべく日常生活を送り、被災地に何ができるのか?今後の備えは何が必要か?ジャッジしたいと思います。