卒業したから分かる、調理師専門学校のメリット・デメリット

調理師学校

よく調理師免許を持っていることを「すごい!」なんて言われますが、まったく凄いことじゃありません。調理師学校を卒業し、10年近く真剣にコックをやっていたので、若者たちの参考に。

調理師専門学校とは

調理師を養成するための厚生労働大臣に指定された、1年制、または2年制の専門学校のことを指します。

最短で1年間で卒業さえすれば調理師免許を取得できます。一般的に学校を行かないで免許を取得するのは、なかなか大変なんですが、専門学校に行けば「卒業さえすれば」です。

調理師免許とは

そもそも調理師免許ってなんだっけ?と思い調べてみました(有資格者です)

調理師(ちょうりし)は、食品の調理技術の合理的な発達を図り、もって国民の食生活の向上に資することを目的とするための日本独自の国家資格であり、名称独占資格(有資格者以外はその名称を名乗れない資格)である。但し、「調理師」資格を持っていなくても、業務として調理することは可能である。

調理師 – Wikipedia

そう、調理師として働くのに資格は必要ないんです。ちなみに自分でお店を出す時も必要ありません。国家資格でありながら、「名称独占資格」という聞き慣れない資格です。

「名称独占資格」の必要性

「俺は調理師だ!」と宣言することが出来る資格です。「え?それいつ言うの?」と思うと思いますが、

例えばですけど「当店のコックは全員が調理師免許取得者です」と言うためだと思います。お客さんに、調理師がいるお店とアピールできますよね。

飲食で調理師免許が必要な就職先は、ホテルや病院や学校などの「なにかあった時にニュースになる系」の厨房の求人ばかりです。街の飲食店で調理師限定の求人は少ないと思います。

国に認められた『肩書き』ってことですね。

調理師専門学校のメリット

ここからが本題です。まずはメリットから紹介していきます。

最短1年間で免許取得

先程も言いましたが、1年間で国家資格を得ることが出来ます。しかも卒業するだけ。それじゃ卒業が難しいんじゃないの?と思いますが、簡単です。出席していれば卒業できます。

授業のほとんどが調理実習と思われがちですが、実際はほとんどが座学です。高校生の頃と同じように7教科の授業があります。すべて食に関することですが。しかし難しいもんじゃありません。気合の入ったパンチパーマのクラスメイトも簡単に卒業出来ますからね。

調理師免許を持っているということは立派な肩書ですからね!

これが最大のメリットです。

和・洋・中のすべてを学べる

1年制のクラスも2年制のクラスも、1年目は和洋中のすべてを学びます。調理師になりたいけれど何料理でやっていこうか決まってないという方は良いかもしれません。

月曜日は和食の授業、火曜日は洋食、水曜日は中華…といった感じです。

1年間で高卒じゃなくなる

勉強は嫌い、将来の夢もない、でも高卒はいやだ…。こんな人には向いているかもしれません。一応卒業すれば『短大卒』という経歴になり、国家資格もゲット。

親御さんも調理師と言う職業に否定的な人は少ないと思いますし、何しろ学費も1年間なので少ないです。

調理師専門学校のデメリット

調理師免許なんかいらない

いきなりド直球ですが、これ本当です。当記事の最初でも言いましたが、調理師なんてただの『肩書き』です。

どうしても最短の19歳で調理師免許が必要な方なんてまずいないと思います。後々、調理師免許が必要になったら取得すれば大丈夫。アルバイトでも2年間飲食店で働いていれば受験できます。

『肩書き』のためにお金を払って1年間を過ごすなら、高卒でレストランに修業に入ったほうが100倍料理は上手になります。

当然料理にはセンスが求められますが、調理技術は時間によって得られるものです。他の人より1年早く始めれば、1年分の技術がしっかり身についているはずです(一生懸命な人の話)。ちなみに調理学校に行っても、特にセンスは身につきません。

料理も上手くなりません

和洋中の調理実習は毎週ありますが、基本的に1つのレシピは1回です。1度シチューを作ったらもうシチューを作ることはありません。学校で習ったシチューを、自宅で復習すれば上達はするでしょうけど、それができる人は学校に行かなくても上手になります。

そりゃ、家庭家の授業でやってきた料理よりも難しいことを習いますが、中級者向けの料理教室レベルです。

包丁や鍋の使い方は反復練習しますが、週2時間の包丁の練習なんて、学校に行かないで就職すれば1ヶ月もしないで同レベルまで追いつくでしょう。



まとめ

資格は無駄じゃない。僕だって持ってるし、調理師学校に進学したことがが無駄だったわけじゃない。

でも、でも…

「調理師学校には行くもんじゃない」と言いたい。本気で料理人になりたいのなら今すぐ修行に行くべきです。「とりあえず専門学校」という方は、「とりあえず大学」に進学するべき。大学に通いながら調理師免許は取得できるしね。でも専門学校に行った後に大学に行くことは簡単なことじゃない。

ちなみに『就職先』は専門学校に行ったほうが有利かというと、そんなことはない。どこの就職先も未経験のコックは給料が死ぬほど安いので。新卒有利ってのは料理の業界は存在しないので。求められるのは若さより腕だからね。

社会人の友人が調理師学校行こうか悩んでいて相談されたので、書いてみました。あくまで僕の経験談ですが。

おしまい。

6 件のコメント

  • 警察の職質や不意の検問考えると。
    (何らかの理由で)包丁を持ち歩く可能性があるとしたら、持っていた方が良いかも。

  • 現在、高校2年で来年受験を控えています。
    小さいときから料理人になるのが夢でした。
    そして、今まさに進路について悩んでいます。
    そんな時に投稿者様の記事を見させていただきました。
    もし、『とりあえず大学』を選んだ場合
    どのような学部学科に進学するのがいいと思いますか?
    真剣に悩んでいます。
    もしよろしければご回答よろしくお願い致します。

    • 飲食業界を行きたいのであれば専門学校が有利です
      まあ、この落としぐらいであれば大学出た後専門行く方法も
      いいと思う。但し30歳まで基礎を作っておきなさい。留学資格は
      30歳までですよ

  • ゆうていさん
    料理人にも目指すところは色々あって、有名レストランのシェフを目指すのか、ホテルの厨房でやりたいのか、自分のお店を持ちたいのか、などなど。
    もしも大学という選択をするなら、経営を学ぶと無駄にならないと思いますよ!大学に行きながら飲食のバイトをして資格を取るのがベストだと思います。

    • 確かに飲食バイトは無駄ではありませんがやはり調理師という資格の壁は避けれません

  • 現代の飲食業界は腕が第一と昔ながらの考えを持っている方はいますが
    それは二の次です。最初の原点はやはり資格でしょう。だってさあ、面接するにしても
    いくら腕がよくたって面接でどういう人なのか?そういう経歴を在るのか知る義務があるし
    ここで腕がいいとアピールしても信用してくれません。原点がないから。それに
    現代は、ほとんどマニュアル化されていてやりやすくなっています。そうでなければ無理だもん
    まあ、そういう道を目指している人はどうぞ、調べたり、企業訪問などしてみてください。必ず
    原点のことを言われます。

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